第135回定例研究会
2020年 10月 7日(水)
Web形式での開催(Zoom)
西本泰三さん 氏
三井化学株式会社 研究開発本部 合成化学品研究所
視覚関連材料を中心に、当社保有素材をユニバーサルデザインの視点を交えてご紹介します。視覚関連材料の中でも、特に光の波長をコントロールすることによって、色のコントラストが向上し、見る対象物がくっきりみえる、NeoContrastTMレンズについて詳しくご紹介します。開発に至る経緯から、本レンズを使って頂いたときに、様々な生活シーンで実感する価値、本レンズを使って頂いている方々の声、晴眼者、弱視患者を対象としたコントラスト感度の調査結果、などをご紹介します。また、弱度の色弱者のサポートを志向した新しい色覚検査の取組みについても触れます。これらの新しい素材、技術の開発を例にあげながら、多様な人々がみな快適に暮らしやすくなることを追求するというユニバーサルデザインの考え方が、化学メーカーの素材開発を進める上でも、とても重要な視点であるとの気づきについてお話しできればと思います。