定例研究会報告 2017

2017年に開催した「定例研究会」の開催内容です。

2017年12月6日開催 第120回定例研究会

第120回定例研究会

2017年12月6日18:30〜20:00

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

テーマ「中国におけるユニバーサルデザインの取り組み」

桑波田謙氏 デザイナー、クワハタデザインオフィス代表、遼寧何氏医科大学客員教授

2015年より、中国遼寧省瀋陽市に本拠地を置く何氏眼科グループと連携し、同グループが運営する何氏眼科病院の施設デザインに取り組んできました。また同グループが運営する遼寧何氏医科大学には芸術学部が併設されており、そこでユニバーサルデザイン教育に取り組んでいます。勉強会では、現地の様子や現地の人たちとの交流、これまでの具体的な取り組みを紹介します。さらにユニバーサルデザインから広がる世界へと話題を広げて、今年最後の懇親会につなげたいと思います。

2017年10月4日開催 第119回定例研究会

第119回定例研究会

2017年10月4日18:30〜20:00

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

テーマ「三菱電機におけるユニバーサルデザインの取組み」

山崎友賀氏 三菱電機株式会社 デザイン研究所 UXデザイン基盤グループ

三菱電機は、1990年代にユニバーサルデザインを製品開発に取り入れる活動を始めました。家電製品から始まったその活動は、現在では公共製品や情報機器、産業機器など、様々な製品に適用されています。「より多くの人に使いやすいモノづくり、生活しやすい環境づくりのために」という理念のもと、当社デザイン研究所はユニバーサルデザインを牽引する立場として、設計段階で使用できるガイドラインを整備し、実際のユーザーの方に使っていただいての製品評価や独自のチェックツールの活用を通じて、使いやすく満足度の高い製品の開発を目指してきました。今回は、これらの製品開発におけるユニバーサルデザインの取り組みについてご紹介します。また、日頃お使いの家電製品や公共製品などについて、多くの人が楽しく、心地よく使えるようにするためにはどうしたらよいか、皆様のご意見をうかがうことができれば幸いです。

2017年8月2日開催 第118回定例研究会

第118回定例研究会

2017年8月2日18:30〜20:00

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

テーマ「ブラインドサッカーを通してみたまちづくり」

葭原滋男氏 パラリンピアン・自由業

視覚障害者のために開発された5人制サッカー「ブラインドサッカー」というスポーツを見たことはあるだろうか?選手たちはアイマスクを装着し、カシャカシャと音のするボールを利用する。ゴールキーパーは晴眼者または弱視者が行い、後方から選手たちに声で指示をする。監督と相手ゴール裏のガイドも、ピッチの外から指示することが許されている。アイマスクをした選手たちは、このボールの音と周囲から指示をする声、それと選手同士でかけ合う声を頼りに、ピッチ内を自由に駆け回り、豪快なシュートをゴールに突き刺す。見えない状態で、なぜあんなに自由にかつスピーディにピッチ上を駆け回ることができるのか?どんな情報を利用しているのか?それはまちづくりにも活かせるのではないか?そんなことを考えてみたい。

2017年6月7日開催 第117回定例研究会

第117回定例研究会

2017年6月7日18:30〜20:00

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

テーマ「視覚障害者スポーツについて」

林知茂氏 国立障害者リハビリテーションセンター病院 眼科

2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まり、少しずつ障害者スポーツへの注目が高まってきている。視覚障害者スポーツについても、日本パラリンピック協会や各競技団体が啓発活動を行っている最中である。スポーツの祭典に向かって盛り上がることは大いに結構であり、認知度向上やスポンサー獲得に役立つことであろう。しかし、大事なことは2020年の後も競技生活は続き、支援体制を継続していかねばならないということである。振り返ってみると、当事者と接点が多いはずの医療従事者や福祉関係者のスポーツへの関心度が低いことに気づかされる。これでは長く支援を続けていくことは難しい。スポーツを深く理解する必要はないが、せめて知識として持っておいて、当事者と話題の共有ができ、応援する姿勢を示せば、選手にとって心強いものになるであろう。今回は視覚障害者スポーツの種類や、パラスポーツ特有の「障害クラス分け」などについて説明をする。また、視覚障害者への運動啓発についても触れたいと思う。

2017年4月5日開催 第116回定例研究会

第116回定例研究会

2017年4月5日18:30〜20:00

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

テーマ「知的障害や発達障害のある人たちにとっても安全で使いやすいデザインを考えよう!」

西村顕氏 横浜市総合リハビリテーションセンター研究開発課

「2階のベランダから落ちて足を骨折した」「駅の多機能トイレ内の呼出しボタンを突発的に押してしまった」等々。知的障害や発達障害の人たちにとっての住まいや公共施設では、このような事故や誤動作につながる行動が生じることは決してめずらしくはありません。しかし、このような事故や不適当と思われる使い方の多くは、その人の行動特性や親(支援者)の不注意が原因として考えられ、デザイン側に問題があることはほとんど考えられてこなかったのではないかと思います。 本講演では、当センターがこれまで実践してきた住宅改造事例や研究成果(清掃道具の開発や遊び場の工夫等、現在進行中の取り組みも紹介します)をわかりやすく解説します。知的障害や発達障害のある人たちにとって安全で使いやすいデザインについて、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

2017年2月13日開催 第115回定例研究会

第115回定例研究会

2017年2月1日18:30〜20:00

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

テーマ「世界初の認知症改善機能を持ったエアロバイクのUDデザイン開発」

武者廣平氏 株式会社武者デザインプロジェクト 代表取締役

超高齢化社会と言われる日本において認知症高齢者数は増加をしている現状がある。2012年の資料では65歳以上のそう高齢者数2874万人に対し発症者が280万にと約一割を占めている。また、軽度者160万人+予備軍(MCI)と呼ばれる方達380万人と合わせると820万人と3割弱もの数字となる。但し軽度者とMCIに関しては適切な介入によって改善する可能性がある。
MCI(軽度認知障害)とは:健常者と認知症の人の中間の段階(グレーゾーン)にあたる症状。MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)MCIとは、認知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)のうち1つの機能に問題が生じてはいますが、日常生活には支障がない状態。
Cognicise(コグニサイズ)=Cognition (認知)+Exercise (運動):国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みのブランド。このコグニサイズの研究を具体化・製品化したインターリハ社のコグニ・バイク開発におけるユニバーサルデザイン事例をご紹介させて戴きます。