定例研究会報告 2018

2018年に開催した「定例研究会」の開催内容です。

2018年12月5日開催 第126回定例研究会

第126回定例研究会

2018年12月5日(水)

東京コトブキ御茶ノ水店にて

2018年10月3日開催 第125回定例研究会

第125回定例研究会

2018年10月3日(水)

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング18F屈折矯正外来

丹羽太一氏 東京大学経済学研究科REDDY特任研究職員丹羽菜生氏 中央大学研究開発機構機構助教・一級建築士

ライフタイム・ホームズは、もともとは必要に応じて車いすでも住めるようになる住宅について考えられた設計基準です。しかし、実際に車いす生活になった設計者が車いすで住むための自分の住宅を考えてみたら、そこには基準には現れない、自分にとってのつかいやすさもあることに気づきました。車いすでの自分の生活に合わせた住宅を設計する過程を追っていくと、普通の住宅での生活に困難がある人が自分に合った家をつくることは、実は多様な人が住みやすい住宅を考えるためのヒントがたくさん詰まっているのではないか、そして、自分に合った家を考えることは、本当は誰にとっても大切なのではないか、と考えるようになりました。ライフタイムという時間で家を見れば、住むということは生涯積み重ねられて自分のライフスタイルをかたちにし、自分に合った家をつくりあげていくことにつながります。ライフタイム・ホームズは、まずこれから先も困ることがないように最低限の備えをすることで、それが長く住み続けられる住宅になるよう考えられています。さらに、住む人の工夫が加えられていくことで長く残され、誰もが住みやすい住宅として地域の財産になる、そんなヴィジョンをお話しできればと思います。

2018年8月1日開催 第124回定例研究会

第124回定例研究会

2018年8月1日(水)

東京国際空港(羽田)

藤波清孝氏 東京国際空港ターミナル株式会社

旅客サービス部2010年10月に開業した羽田空港国際線旅客ターミナルビルでは、設計段階から多様な意見・提案を反映させた「参加型」のユニバーサルデザインを導入し、すべての利用者が安全かつ円滑に利用できることを目指して施設整備を図ってきました。そして、開業後も、ユニバーサルデザイン検討委員会を継続的に隔年ごとに開催して、施設の更なる改善を目指して現在も取り組んでおりますが、本年は第4回目のUD検討委員会(スパイラルアップ)を開催する予定となっております。今回は、これまでの当空港の取組の概要を説明し、その後、実際に館内を見学しながら施設、及び備品・ツール等のご紹介をしたいと思います。

2018年6月6日開催 第123回定例研究会

第123回定例研究会

2018年6月6日(水)

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

桑山一也氏(文京盲学校校長)山岸直人氏(葛飾盲学校校長)相賀直氏(久我山青光学園校長)

東京都の視覚障害のある子供を対象とした教育機関には、筑波大学附属視覚特別支援学校と東京都立特別支援学校(視覚障害)(通称盲学校)が4校と、そのほかに、弱視通級指導学級が小学校に8校と中学校に2校あります。また、通常の学級において指導を受けている子供もいます。平成23年の障害者基本法の改正、平成26年の障害者権利条約の批准、そして、平成28年4月の障害者差別解消法施行へと、「共生社会」の形成に向けた環境が整ってきました。このような時代だからこそ、障害のある子供と障害のない子供が共に学ぶことができる「インクルーシブ教育システム」の構築は、全ての子供にとって持てる力を最大限に発揮して自己実現を図るためには極めて重要なことであると考えます。6月のUD研究会では、知られざる盲学校の実際を知っていただくことを通して、自らの夢の実現を果たそうと努力している子供たちと、その実現のために格闘している盲学校の熱い想いをお伝えいたします。

2018年4月4日開催 第122回定例研究会

第122回定例研究会

2018年4月4日(水)

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

野田あさ子氏 株式会社ファンケルCSR推進室

ファンケルの創業理念は「不の解消」です。視覚に障がいをお持ちのお客様やご高齢のお客様の「不便」や「不安」の解消のため「タッチマークシール」と「視覚障がいメイクセミナー」が生まれました。
1:1998年 同じ形の容器の区別が難しいのでは?という思いから、ファンケルオリジナルの「タッチマークシール」を開発。ご要望があったお客様に、商品に「タッチマークシール」を貼ってお届けするサービスをしています。あえて点字ではなく、どなたにも分かりやすいマーク「〇」・「★」などを凹凸にしています。開発にあたっては、ファンケルの特例子会社株式会社ファンケルスマイルで勤務する視覚障がいの社員3名が当事者として開発に加わりました。また「点字図書館」や「19」など当事者組織に多大な協力をいただいております。
2:2014年2月 視覚障がいの方向けメイクセミナー開始。セミナー受講者が、ご自宅でも再現できるように、受け身のメイクサービスではなく、ご自身で実践するメイクセミナー形式にしている。2017年9月末までに、22件実施。メイクセミナー参加者様からは、「指でメイクする方法は自分でも出来そう」「お出かけするのが楽しみになった」「子供の授業参観など、きちんとメイクして出かけられるようになり嬉しい」など多数のお喜びの声を頂いています。神奈川県バリアフリー街づくり賞 受賞

2018年2月7日開催 第121回定例研究会

第121回定例研究会

2018年2月7日(水)

カムリエ(文京区本郷3丁目2−15 新興ビル 1F)

志水香代氏 カムリエ店長

歯科の医療機器メーカーが「カムリエ」を立ち上げることにした経緯。オープンするにあたり、医療界、菓子業界、各職種からの視点とケーキを融合させてできた『嚥下食スイーツ』の話。カムリエのコンセプト、関わる業種の方々への情報発信。介護食の現状・関係者たちの関わり。「介護食」とはそもそもなんだろうか。という話。そしてユニバーサルデザインフードとスマイルケア食の話。区分別による硬さや食形態の違い。実際試食していただきます。

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担当:井上眼科病院内 担当 千葉マリ

私達は診療空間や屋内外の空間のユニバーサルデザインについて学び、研究・調査し、発信する、様々な職種による研究会です