定例研究会報告 2013
2013年に開催した「定例研究会」の開催内容です。
2013年に開催した「定例研究会」の開催内容です。
第81回定例研究会
2013年12月18日18:30〜20:30
和食居酒屋 咲くら お茶の水店
私の見つけたユニバーサルデザイン大会
第80回定例研究会
2013年11月27日18:30〜20:00
新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
テーマ「 “気持ち”のデザイン 〜街づくりにむけた新たな移動体験〜」
株式会社グラディエ 代表取締役 磯村歩 氏
『 “気持ち”のデザイン 〜街づくりにむけた新たな移動体験〜』プロダクトデザイナーとしてパーソナルモビリティ(一人〜二人乗りの電動移動機器)のデザインに関わりながら、本当に目指しているのは、それに乗る人やそれが活用されている街の人の“気持ちのデザイン"。新しいモビリティで、出かけたくなったり、街に挨拶が生まれたり、仕事に誇りを感じられたり、街が好きになったり、そうした気持ちの変化が街に広がれば、やがてそれは街の雰囲気を変えるかもしれない。今、グラディエが関わるモビリティのプロジェクトを紹介しながら、そんな可能性について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
1、出かけたくなるモビリティ
1)”使ってみたくなる”モビリティとは?
・イギリス モビリティ展示会 「 The Mobility Roadshow 2013」の事例より
・折り畳める電動カートで生活はどう変わるか?
2)モビリティは自分を表現するツール「ファッションとモビリティ」
・羨ましがられる義足
・ファッション×モビリティの展示会「モビリティの未来」
・gradie personal mobility「gp1」http://www.gp1.jp/
2、共に創り、共に活用するソーシャルモビリティ
・武蔵村山市商工会「送迎自転車」にみる社会的意義
3、街中のつながりを生む移動体験
新しい移動体験で“街が楽しくなる” “仕事に誇りを感じられる” “笑顔が生まれる” “街を誇りに思う”地域モビリティ検討コミュニティ「QUOMO」()の活動(メンバー:東急電鉄、セグウェイジャパン、三菱総合研究所、グラディエ)http://quomo.jp
1)セグウェイが欧州の警察で使われている理由
2)新たな移動体験によって世界が変わる
3)シティブランディングとしての移動のデザイン
第79回定例研究会
2013年9月25日18:30〜20:00
新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 太田篤史 氏
テーマ「音のサインと視覚障害者」
音響式信号機,誘導鈴など,公共交通機関やまちなかには視覚障害者の利用を目的とした音のサインが増え続けています。また,必ずしも視覚障害者のみの利用を目的としているわけではありませんが,音による情報提供は私たちの日々の生活の中にあふれています。ひとたび都市に足を踏み入れれば,それらを耳にしないでいることは難しいくらいでしょう。いろいろな配慮がなされていること自体は大変喜ばしいですが,現在普及が進む音サインは,果たしてどれほど有効なのでしょうか。問題や改善の必要性はないのでしょうか。実際には,残念ながら「せっかく音が流れているのにあんまり役に立たない」「むしろ邪魔になっている」といった音のサインもあります。今回の研究会では,いくつかの音サインをとりあげ,ご紹介します。問題点や改善の方向性について,皆様で考えたり議論したりするきっかけになれば幸いです。
第78回定例研究会
2013年9月25日18:30〜20:00
新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
テーマ「人材育成とUDの視点から見た障がい者(ロービジョン)の現状と課題」
株式会社UDジャパン代表取締役 内山早苗 氏
障がい者雇用率がアップされ、障がい者の就労における課題が表面化してきている。私は長年ノーマライゼーション・UDを基盤に、①企業内における障がいのある社員の育成と②一緒に働く上司・メンバーへの障がい理解・育成の必要性と方法を支援している。その中で見えてくる現状を社会状況の変化を絡めて、能力開発に必要な課題を人材育成の視点から紹介したい。実際には、まだまだ企業内で特性のある人が共に働く環境は課題が多く、ダイバーシティは声ばかりで浸透していないのが現状。しかし、障がい者雇用に限っても、社員数の2%を要する今、彼らの生産性を本気でアップする施策を実行しなければ、企業は弱体化を免れないのではないか。いや、むしろ特性のある社員の価値を積極的に活用することで、多様なお客様への真のUD商品・サービス提供が創造できると考えている。女性・高齢者と合わせて、障がいのある社員の能力発揮に必要性な育成方法や評価などを、ロービジョンを中心に事例を交えながら一緒に考えていきたい。
第77回定例研究会
2013年8月28日18:30〜20:00
今回は、御茶ノ水駅近くに今年オープンした「御茶ノ水ソラシティ」の見学会を開催しました。
第76回定例研究会
2013年7月31日18:30〜20:00
TOTOテクニカルセンター
TOTOテクニカルセンターが桜新町から新宿へ移転しました。新宿駅からのアクセスの良さ、魅力ある施設に生まれ変わったことなどあり、おかげさまで桜新町時代の4倍を超えるお客様にご来場いただいています。連日セミナーや提案会を通じ幅広いお客様にTOTOの価値をTTC(TOTOテクニカルセンター)らしく訴求・提案・情報発信をしています。さらに新しい試みとして、創業当時から最新の現場実例をご覧いただける「ブランドコーナー」を新設しました。「専門家のお客様と快適な水まわり空間を共創してきたことへの感謝の気持ちと未来に向けてさらに一歩先行く提案をしていきたい」という思いを込めています。お客様からは「代表建築にはやはりTOTOがはいっているね」など大変好評です。スタッフ一同、皆様のご来場をお待ちしております。
第75回定例研究会
2013年6月26日18:30〜20:00
新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
テーマ「在宅の福祉住環境整備 〜観察と発想による最善の手すり〜」
専業主婦、弱視者問題研究会会員 公益財団法人共用品推進機構個人会員 芳賀優子 氏
今回は趣味である『海外旅行』についてお話しします。ほとんど個人旅行で、すべて自分で手配している私。そのきっかけは、大学の卒業旅行で訪れたスペインにあります。日本の「当たり前」が通用しない世界に身を置く面白さ、人との交流でその観光地や土地が見えてくる楽しさ,ロービジョンに対する接し方のさまざまに、すっかり魅了されてしまいました。情報収集、便利なサービス活用術、安全対策、コミュニケーション術の4つをキーワードに、私なりの旅の準備と現地での楽しみ方をご紹介します。航空会社やホテルを選ぶポイント、観光地を楽しむポイント、レストランを選ぶポイント、自分の障害を説明するポイントなど、これまでの旅で学んだことも織り交ぜてお話しします。旅番組を見るような感じで、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。
第74回定例研究会
2013年5月22日18:30〜20:00
新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
テーマ「在宅の福祉住環境整備 〜観察と発想による最善の手すり〜」
株式会社ニチモ 介護環境研究所 所長 内田忠夫 氏
健康に暮らしている時には不便を感じていなくても、加齢や疾病や怪我により在宅での生活がつらく厳しくなってしまう場合があります。そのような時に暮らしやすく動きやすくするために、その人の状況に合わせて住環境を整えることが非常に効果的なことがあります。特に上肢機能を最大限に引き出せる「手すり」は小さな規模の改修にも関わらずとても大きな効果が期待できます。それにはそれぞれ違う状況や環境で暮らしている方々の生活を把握し、それを分析し、既製品の提案ではなく一人ひとりに最善の「オーダーメイド」の提案が求められます。今はできなくなっていても「再びできるようになる」こと、日常生活動作を安全にできることを目的とし、その手段として福祉住環境整備の専門職である私は手すりにこだわっています。その人の状況に合わせると手すりの世界はもっともっと拡がります。
第73回定例研究会
2013年4月24日
18:30〜20:00新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
テーマ「病気とユニバーサルデザイン」
UDコンサルタント 加藤明彦 氏
誰の身にも突然降りかかって来る病気や怪我その時、果たしてこの社会は、ユニバーサルな状況になっているのでしょうか?病気と視覚障がいを持つ当事者としての体験を通して、お話をさせていただき、皆様からのご質問にもお答えして行きたいと思っております。
第72回定例研究会
2013年3月27日18:30〜20:00
新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
テーマ「全盲者の日常生活を知る〜外出編〜」UDNJ 武者圭 氏
以前に、我が家の様子を含め、私の全盲一人暮らしがどのように成り立っているのかを紹介した。今回は外出時のことを中心に、事前準備から当日までの流れ、支援制度などについて紹介する。近郊での移動、旅行や出張など、私の体験を通して、超高齢社会やユニバーサルデザインの観点で改善された点や残されている問題点を明らかにしたい。
「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の用語としての混同、両者の共通点や相違点が話題になることがある。また、言葉だけのユニバーサルデザインが未だに散見され、障害当事者の中に非バリアフリー化が進んでいると主張する向きもある。外出時の現状を検討することで、その本質が明らかになると思われる。
聴講される皆さまには、講座の内容にかかわらず、素朴な疑問から失礼と感じるような質問まで容赦なく私にぶつけていただければ幸いである。分け隔てのない生の交流が行われてこそ、真の理解が可能になると考える。
第71回定例研究会
2013年2月27日18:30〜20:00
新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
テーマ「眼科での検査を体験し、「見え方」の質について考える」
井上眼科病院 視能訓練士 柴田拓也氏 稲井隆太氏 土師かさね氏 瀬谷剛史氏
ユニバーサルデザイン(以下UD)への取り組みにおいて「見えやすさ」への配慮はスタンダードなものとなっています。しかし実際には、同じような視力でも「見えやすさ」の程度は各人によって違いがあり、物の「見え方」は様々です。また「見えにくさ」にも、原因となる疾患やその視機能障害によって「はっきり見えない」「ぼやける」「視野が狭い」「視野の一部が欠ける」「物がゆがむ」「まぶしい」等の状態があり、「見え方」を視力だけで評価することが出来ない事は言うまでもありません。そこで今回の研究会では、視力検査だけでなく「見え方」の質を多面的に評価することのできる、普段眼科で行われているいくつかの視機能検査を実際に体験して頂きたいと思います。
第70回定例研究会
2013年1月23日18:30〜20:00
新御茶ノ水ビルディング 5階 日本出版会議室
テーマ「ロービジョンの視覚機能について:実験結果からみた視覚の特徴」
産業技術総合研究所 伊藤納奈 氏
ロービジョンの方を対象とした実験(色、コントラスト、可読文字サイズ、ランプの点滅速度・明るさ、等の見え方)の結果について説明する。