第9回ロービジョン学会の様子.jpg

2008年9月19日〜21日に開催された「第9回日本ロービジョン学界学術総会」において、当研究会での活動に基づく発表や、当研究会参加メンバーによる発表を行いましたので、ご報告いたします。


●「医療施設におけるカラーユニバーサルデザインの検証」井上眼科病院 森山涼
 共同演者 井上賢治 堂山かさね 間瀬樹省 桑波田謙 田中陽介 伊賀公一

当研究会の分科会において実施した、色覚シミュレーションゴーグル「バリアントール」による院内検証ワークショップによる観察と、その際撮影した画像を色覚シミュレーター「UDing」にて変換した結果についての調査発表。

●「床の素材差による誘導の有効性に関する調査」クワハタデザインオフィス 桑波田謙
 共同演者 間瀬樹省 原利明 千葉マリ 南雲幹 石井祐子 大石奈々子 井上賢治

当研究会参加者の企画・実施による調査発表。室内空間において、点字ブロックに代わる通路伝達手段として、床の素材差を活用した方法の有効性について。

●「駅からクリニックへのアクセス環境調査」井上眼科病院 井上賢治
 共同演者 森美紀 志村和可 千葉マリ 桑波田謙 間瀬樹省

当研究会参加者の企画・実施による調査発表。クリニック利用者に対して、駅からクリニックまでのアクセス経路における問題点をヒアリングし、その集計結果及び考察、今後の改善の方向などを示唆した。

●シンポジウム「眼科クリニックの開設・改装におけるユニバーサルデザインの重要性」
 ユニバーサルデザインとは 座長 井上賢治
 色と感覚で実現するユニバーサルデザイン 柏瀬眼科 柏瀬光寿
 視覚障害者、高齢者にもやさしいクリニック作り 井上眼科病院 塩川美菜子
 光のユニバーサルデザイン研究 松下電工 最所祐二
 井上眼科病院との試み 神尾記念病院 神尾友信

当研究会参加メンバーによるシンポジウム。
まず、座長よりユニバーサルデザインとはどんな考え方かについて紹介。
柏瀬光寿氏からは、柏瀬眼科におけるユニバーサルデザインへの取組みについて、具体的な内容や、開院後の改善策、院内を使った研究など様々な発表があった。
塩川美菜子氏からは、お茶の水・井上眼科におけるユニバーサルデザインの取組みと、オープン後の問題点についての調査と、具体的な改修について発表があった。
最所祐二氏からは、医療施設における照明計画に求められる機能が提示され、新たな明るさ感の指標や、照明器具による誘導の実例、屋外での照明器具等による誘導実験など様々な例が示された。
神尾友信氏からは、視覚障害をもつ耳鼻咽喉科患者の症例や、耳の聞こえづらい患者さんへの配慮について、神尾記念病院での取組みなどが紹介された。

 (20081006 事務局)

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担当:井上眼科病院内 担当 千葉マリ

私達は診療空間や屋内外の空間のユニバーサルデザインについて学び、研究・調査し、発信する、様々な職種による研究会です