定例研究会報告 2014

2014年に開催した「定例研究会」の開催内容です。

2014年11月12日開催 第91回定例研究会

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2014年11月12日18:30〜20:00

丸中ビル 5階 会議室

テーマ「浮き出した文字を使用したバリアフリーカレンダー」

フォアフィンガー研究会 手塚博雄氏 萩野美有紀氏

萩野氏
様々な分野の専門性を持ったメンバーで開発した触覚文字の目的や開発経緯、また紙以外の制作例などをご説明します。

手塚氏
視覚に障害を持つ方のカレンダーとしては、点字の読める方は点字カレンダー弱視の方は白黒反転カレンダーが一般的ですが、中途失明者で墨字は読めても点字が苦手な方もいらっしゃいます。浮き出した文字を指で読みやすいように、フォアフィンガーを使用し、文字の高さ、用紙にこだわり、複雑にしないカレンダーを製作しました。製作者としては、視覚に障害を持つ方と晴眼者が同じものを使用することによる楽しみや喜びを感じていただきたいとの思いで完成させました。製作の工程と現状についてお伝えし、ご意見を頂ければと思います。


2014年10月8日開催 第90回定例研究会

2014年10月8日

18:30〜20:00

丸中ビル 5階 会議室

テーマ「照明デザインの現状と今後」

LIGHTSCENE 石田聖次 氏

これまで、照明デザインは建築的な空間の一部として行われて来た。蛍光灯が普及し、世の中が明るくなりはじめてから約50年。生活スタイルの変化に、身体に光の影響が出始めて来た。照明は「水・空気・光」といわれる、生物の三大要素の一つでもあり、照明の使い方で、様々な影響が考えられる。見るための道具ではなく、健全な育成のために必用不可欠な要素として考え始められている。光源の進化により、光の使い方も多様化し「人と光」の関係性に大きな転換期が来ていると考えられる。今回は、これまで私が行って来た事例を中心に、照明デザインの現状をご理解頂き、近年の様々な情報を参考にしながら、今後の照明の在り方について一緒に考えたいと思います。

2014年9月10日開催 第89回定例研究会

第89回定例研究会

2014年9月10日

18:30〜20:00

お茶の水井上眼科クリニック19階 第1ラウンジ

テーマ「井上眼科病院の実践から学ぶユニバーサルデザイン」の著者3名による講演会と井上眼科病院、お茶の水・井上眼科病院クリニックのUDツアー

井上眼科病院グループ 理事長 井上賢治
株式会社クワハタデザインオフィス 桑波田謙
ケアスタディ株式会社 間瀬樹省

「井上眼科病院の実践から学ぶユニバーサルデザイン」の著者3名による講演会と井上眼科病院、お茶の水・井上眼科病院クリニックのUDツアー(見学会)を行います。参加いただいた皆様には出版間もない著書を1冊差し上げます。

2014年7月9日開催 第88回定例研究会

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第88回定例研究会

2014年7月9日18:30〜20:00

丸中ビル 5階 会議室

テーマ「ウェブサイトにおけるユニバーサルデザインについて」

キュアコード株式会社 代表取締役 土田史高 氏

ウェブサイト(ホームページ)のユニバーサルデザインについて考えます。インターネットが一般に広まってまだ20年足らずですが、様々なデザインが試みられてきました。ウェブは自由度が高い反面、使いにくいページもたくさん生まれてきました。特にウェブに印刷物での概念が持ち込まれた場合に、それが良い見栄えであったとしてもバリアになることがあります。印刷物のように固定化されたデザインではなく、ウェブページは人それぞれ異なった見方ができてもよいのではないか。むしろそうあるべきなのが本来のウェブの姿です。最近ではそんなウェブやITの利点を活かしたウェブサイトが浸透しつつあります。これにはスマートフォンやタブレットの急速な普及も関係しています。ユニバーサルなウェブデザインについて、いくつかの事例を通して、使う側の視点に立ってみなさんとともに考えたいと思います。


2014年6月11日開催 第87回定例研究会

第87回定例研究会

2014年6月11日

18:30〜20:00

丸中ビル 5階 会議室

テーマ「介護施設における食事姿勢と椅子〜『おいしい食事を自分で食べたい』を実現するために〜」

ケアスタディ株式会社 代表取締役 間瀬樹省氏

介護を受けるようになっても「おいしい食事を自分で食べたい」もの。でも現実は車椅子のまま、エプロンを掛けられ、介護を受けながら、介護用の食事を食べているのが現実ではないでしょうか。座ることの原理や食事の姿勢に必要な事、現在介護施設で使用されている椅子の問題点等を解説し、自分でおいしい食事を食べる事を実現する食事の姿勢と椅子の条件についてお伝えします。

2014年5月14日開催 第86回定例研究会

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第86回定例研究会

2014年5月14日18:30〜20:00

丸中ビル 5階 会議室

テーマ「 西葛西井上眼科病院建替えに向けた調査」

医療法人社団 済安堂 井上眼科病院 理事長 井上賢治氏
お茶の水女子大学 松田雄二氏

1.井上賢治氏

井上眼科病院が展開してきたユニバーサルデザインの更なる展開を目指し、新たなクリニック建て替えのため、その背景と現病院で行ったユーザー・ニーズ抽出の手法を報告する。 

2.松田雄二氏
前報を受け、眼科病院の建て替えにあたり、ユニバーサルデザインの観点からどのようなニーズが存在するのを把握するために実施した調査内容と結果を報告する。具体的には、目視観察による外来待合の使われ方調査、対面式アンケートによる患者のニーズ調査、加えてスタッフに対する既存病院の問題点や改善希望点に関するアンケート調査である。これらの調査結果より、ユニバーサルデザインの観点から将来の病院に求められる条件を整理した。


2014年4月9日開催 第85回定例研究会

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第85回定例研究会

2014年4月11日18:30〜20:00

丸中ビル 5階 会議室

テーマ「 ボディメンテナンスの新しいツール〜鍼治療の起源から現在まで〜」

医療法人財団 神尾記念病院 東洋治療室主任 奥山健治 氏

ユニバーサルデザイン7原則6番目、「身体への過度な負担を必要としないこと(少ない身体的協力)Low physical effort」を勝手に解釈させて頂き、薬を飲めない方や不定愁訴をお持ちの方、西洋医学の代替として注目を集め始めている鍼灸治療。全く初めての方にも、鍼治療という分野がどこから発生し、どのようなメカニズムをもち、ツボとはどこにあるのか等を解説致します。またWHO(世界保健機関)が鍼適応疾患として、神経系・運動器系等11系疾患を提唱しております。神尾記念病院東洋治療室の位置づけと取り組もご紹介し、少しでも鍼治療への興味をもたれた方が、初めの一歩を踏み出せるお手伝いを致します。柔道整復師(接骨院・整骨院)、鍼灸、按摩マッサージ指圧の保険診療の実態。整体・カイロプラクティックの等の業態、当業界関連に対する質問もお受け致します。最後にお時間があるようでしたら、実演させていただこうかと考えております。


2014年3月11日開催 第84回定例研究会

第84回定例研究会

2014年3月11日18:30〜20:00

お茶の水・井上眼科クリニック 19階 第1ラウンジ

テーマ「九州大学病院のユニバーサルデザインについて」

九州大学副学長 大学院芸術工学研究院 教授 佐藤優 氏

2014年2月26日開催 第83回定例研究会

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第83回定例研究会

2014年2月26日18:30〜20:00

お茶の水・井上眼科クリニック 20階 第4ラウンジ

テーマ「みんなが使いやすいトイレをみんなで考えよう!」

コマニー株式会社 製品開発部 高橋未樹子 氏

トイレで「狭い!」と窮屈に感じたことありませんか?特に買い物袋などをもっていると、トイレで扉を閉めるときに自分の体の置き場に困ったり、スカートが便器に触れてしまいそうで心配になったりと、窮屈に感じることもありますよね。他にも、旅行でスーツケースを持ってトイレに入りたいのにスーツケースが邪魔になったり、子どもを連れてベビーカーでトイレに入れなかったり、困ったことはありませんか?「こんなことに配慮するともっとトイレが使いやすくなりますよ」、「これぐらいの広さがあればベビーカーの人も使えますよ」、「車椅子の人が使う場合はこんなことにも配慮してください」ということを、お話しさせて頂きます。「トイレでこんなことに困っている」、「こうしたらもっと使いやすくなるんじゃないの」などみなさんと意見交換もできればと思っていますので、よろしくお願いいたします。


2014年1月29日開催 第82回定例研究会

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第82回定例研究会

2014年1月29日18:30〜20:00

丸中ビル 5階 会議室

テーマ「 こころのUD〜こころみ学園とココ・ファーム・ワイナリー〜」

柏瀬眼科 院長 柏瀬光寿 氏

1950年代、関東平野の北の外れに知的障害の子供たちがいた。彼らは社会に何も求めず、また社会も彼らに何も求めていなかった。特殊学級の教諭であった川田昇氏は、彼らの訓練と働く場を作り出すために平均斜度38度の山を人力だけで開墾し葡萄畑を作った。食べるために栽培された葡萄は、多くの人の助けと思いを添えてワインと形を変え、ついには2000年の沖縄サミットの晩餐会にて小泉純一郎首相(当時)の「KAMPAI」という発声で世界にデビューを果たした。この快挙を世間が口を開けて驚いている中で、きっと川田先生はニヤッと笑いながらワイングラスを傾けていたことだろう。 私が住む栃木県足利市には世界に誇る「ココ・ファーム・ワイナリー」がある。毎年、お茶の水UD研究会のメンバーの方にも多くいらしていただき、一緒にワインを楽しんでいる。この美味しいワインを作っているのが、知的障害者更生施設「こころみ学園」の園生とワイナリーのスタッフなのだ。園生の仕事は草取りや石拾いに始まり、美味しい葡萄を狙って降下してくるカラスを威嚇する缶たたき、ワインに適した葡萄を一粒ずつ目視で選別すること、ワインの瓶を45度ずつ回しながら澱を瓶の口に集めていくルミュアージェという作業、ワインの瓶内に混入した異物を目視で確認する作業など、我々ではすぐに飽きてしまう単純作業を黙々と繰り返し行っている。これは彼らが持つ才能であり、その能力を上手く活かしながら健常スタッフと役割分担をして、美味しいワインを作り上げているのである。 今回の発表では、彼らの作ったワインを皆さんに味わっていただきながら、私が考える「こころのUD〜こころみ学園とココ・ファーム・ワイナリー〜」について話しをさせて頂きます。


定例研究会報告 2014

2014年に開催した「定例研究会」の開催内容です。