定例研究会報告 2019

2019年に開催した「定例研究会」の開催内容です。

2019年12月4日開催 第132回定例研究会

第132回定例研究会

2019年12月4日(水)

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

稲田信之氏 有限会社アトリエ貘

・大規模開発時における防災対策とUD
  府中駅南口駅前第三地区再開発事業(くるる)の例から
  スーパー堤防整備事業との一体事業による川崎市戸手4丁目
  地区及び4丁目南地区優良建築物等整備促進事業の例から
・災害避難所のUD対応を考える
・仮設住宅のUD対策

2019年10月2日開催 第131回定例研究会

第131回定例研究会

2019年10月2日(水)

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

山崎正人氏 スタジオ代 代表

認知症の母の在宅介護のなかで、中核症状に対処するために道具・空間・情報系のデザインを用いた環境づくりを試みました。また、残存能力を見極めながら自立支援も行いました。これらの実践では、広くUDの視点が役立ち、母の不穏(周辺症状)が軽減され自立した生活をのばすことができました。在宅介護から手が離れた現在では、より多くの認知症高齢者にデザインを使いたく介護施設の職員にもなりました。グループホームでは、アルツハイマー型や脳血管型認知症とタイプの異なる高齢者がおられケアの方法も変わります。この状況下における共同生活と個別性を意識した環境づくりには細かな配慮が求められたのです。講演では、我が家の在宅介護と施設介護の取り組みを通して認知症のある高齢者を支えるデザインの力について紹介します。また、今後の認知症介護の展開としてIoTのある住まいやロボットとの生活についても少しだけ触れたいと思います。

2019年8月21日開催 第130回定例研究会

第129回定例研究会

2019年 6月5日(水)

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

久保田真氏 神尾記念病院鍼灸師 名嘉山和成氏 神尾記念病院鍼灸師

2014年4月の第85回定例研究会において、「ボディメンテナンスの新しいツール〜鍼治療の起源から現在まで〜」と題し、当院から鍼治療について発表させて頂きました。今回は、その続編として、鍼灸治療の最新の知見を多くの方にご紹介できればと思います。2018年9月、2019年1月、2月とNHKの番組でも鍼灸治療の特集が複数回にかけて放送され、身体に負担の少ない代替医療としてさらに注目を集めています。WHO(世界保健機関)が鍼適応疾患として、神経系・運動器系の11系疾患を提唱しており、耳鼻咽喉科専門の当院における鍼治療の取り組みについてご紹介いたします。身体のどこにツボ(経穴)があるのか、「眼精疲労」、「肩こり」などに効果のあるツボ(経穴)について解説し、ツボ(経穴)探しのワークショップを通じ、東洋医学へ興味を持って頂ける一助になればと考えております。名嘉山鍼灸師からは、国立障害者リハビリテーションセンターにおける視覚障害者に対する鍼灸教育と臨床実習の経験をご紹介させて頂き、ユニバーサルデザインのヒントになれば幸いです。

2019年4月3日開催 第128回定例研究会

第128回定例研究会

2019年 4月3日(水)

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

難波創太氏 「ボディケア・キッチン るくぜん」 院長

「ソーシャルビュー」は1980年代半ばに、アメリカのニューヨーク近代美術館で子ども向けに開発された「対話型観賞」に似ています。そこでは、グループが一つの作品を前に、「ファシリテーター」を中心に、それぞれの感想や自由な発想を話し、互いに聴きながら対話が進んでいきます。一方、「ソーシャルビュー」ではこのファシリテーターを視覚障害者が務めます。参加者は「見えたもの」を言葉に変えて次々にファシリテーターに伝えていきます。ファシリテーターは質問しながら参加者の言葉で作品のイメージを膨らましていきます。参加者は、作品の特徴だけではなく、感じたことや連想したことも言葉にしていきます。視覚障害者は自分の中に育まれたイメージが刻刻と変化していくことを楽しんでいきます。今回は一つの美術作品を前に、視覚障害者とのコミュニケーションによって、知識に頼らずアートを楽しめる遊びをご紹介したいと思います。

2019年2月6日開催 第127回定例研究会

第127回定例研究会

2019年2月6日(水)

お茶の水・井上眼科クリニック 新御茶ノ水ビルディング3F会議室

田中陽介氏 NPOカラーユニバーサルデザイン機構 石崎隆氏

第1部:10年前に小学校1年生の全盲の少女との出会いがきっかけとなり、視覚障碍者の支援を始めました。視覚障碍者とお付き合いをする中で、様々な日常のことに不便を感じていることを知りました。特に銀行での契約の際、自署のサインを求められることもあり、先天性の全盲の方だと自分の名前すら書くことが難しい方がいらっしゃいます。そこで、少なくとも自分の名前を自分で書けるようにするための様々な工夫を考案してきました。前半ではこのような私のライフワークともいえる視覚障碍者支援のお話を致します。第2部:障害を持っている私と野球との出会い。そして野球チームを作り、アメリカ遠征を果たしたお話をさせていただきます。この野球チームのことは、ドキュメンタリー映画にもなりました。当日はその映像も見ていただきながら、障碍者であっても何でもできるんだ!ということをお伝えできればと思っております。