第21回研究会の様子.jpg

第21回定例研究会
2008年10月29日(水)18:30〜20:20
井上眼科病院18階会議室
参加者 39名

1.「私の見つけたユニバーサルデザイン」
TOTO株式会社 賀来尚孝

2.勉強会
−1建築家が医療・健康にどう関わってきたか?−
名古屋大学、名古屋市立大学名誉教授 柳澤忠

私の見つけたユニバーサルデザインでは、TOTO株式会社の賀来尚孝さんに、自社のUD研究所でのサイン事例や、出張先の駅で見つけたUD、さらには良くないと思われる例まで含め幅広い事例をご報告いただきました。
勉強会では、柳澤忠先生にお話していただきました。柳澤先生は、皆様ご存知の通り医療建築の第一人者ですが、結核闘病経験を活かした病院の診療圏の研究や、美術館での動線調査により建築が人間の行動を規定していることの問題意識から、医療建築において動線などの研究に基づく計画をされるようになったとのことです。
講演では、研究結果に基づく清潔ホール型計画の利点、モジュラー型手術室の開発、手術室の清潔性の研究などご紹介があり、より使いやすく機能的な設計を行うための様々な取組みをされたことが理解できました。また、建築と運営は一体であり、経営に寄与することが大切というファシリティマネジメントの考え方を強く意識されていることや、医師と仲良くなって設計を進めるという先生の人柄を感じることのできる内容もご紹介がありました。
ユニバーサルデザインについては、公平性を求める強い姿勢がある考え方であること、そして「病院」を「健院」に変える試みに必要な考えであるとの言葉で講演を締めくくられました。柳澤先生のこれまでの取組みやお考えをお聞きする大変貴重な機会となりました。(事務局)

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担当:井上眼科病院内 担当 千葉マリ

私達は診療空間や屋内外の空間のユニバーサルデザインについて学び、研究・調査し、発信する、様々な職種による研究会です