第44回研究会の様子.jpg
第44回定例研究会開催報告

2010年9月29日(水)18:30〜20:00
井上眼科病院18階会議室
参加者 26名

テーマ「メルパルク熊本から考える今後の音サインと音環境」

講師 UDNJ 武者圭氏

音サインは単独で作るものでなく、施設の統一デザインの一部として作成するとのことでした。
音サインについては、駅の基準などあるものの、パーティーや婚礼などを行う施設として、「ピンポーン」という音や、トイレ位置の音声(声)案内は相応しくないということで、採用せずに新しい音を作ったそうです。
音サイン設計の際には、「見取り図」「内装仕上げ材料」「来館者数の予想推移」を必ず尋ねるそうで、これが無いと設計できないとのこと。内装材料は、音の残響を推測する意味で欠かせないそうです。
このメルパルクでは、4種類の音を設計しています。フロントは歓迎のイメージ、レストランは食器の音、トイレは波と水玉のイメージ、フロア案内は「森の小径の道案内」だそうです。それぞれ、音を「食器の音」などと呼べるようにすること、この比喩や類推を可能とすることが大切だそうです。
音のサインを実際に設計する方からお話をお聞きすることができ、設計の進め方など知ることができて大変有意義な勉強会であったと感じています。
(空間のユニバーサルデザイン総合研究所 間瀬樹省)

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担当:井上眼科病院内 担当 千葉マリ

私達は診療空間や屋内外の空間のユニバーサルデザインについて学び、研究・調査し、発信する、様々な職種による研究会です