2010年7月28日 第42回定例研究会開催報告

第42回研究会の様子.jpg第42回定例研究会開催報告
2010年7月28日(水)18:30〜20:00
大田区本庁舎 5階特別会議室
参加者26名
テーマ「大田区役所のユニバーサルデザインの取組み」
講師・大田区経営管理部施設管理課  伊東 孝氏

蒲田駅に隣接する大田区本庁舎は、度重なる組織改正によって庁内のサインが煩雑になり、抜本的改善が求められて、2009年7月にサインの全面改修が実施されました。竣工後、「ひとにやさしいまちづくりを進める大田区民の会」や「弱視者問題研究会」との意見交換や利用者調査から、晴眼者の方はとても分かりやすくなったという評価でしたが、視覚障がいの方はいくらサインを見やすくしても、それだけで目的地に辿り着くのは困難だという課題が確認されました。そこで更なる改善に取り組み、案内冊子の整備や光サインの改善、屋内用誘導ブロックの設置等によって、視覚障がい者も目的の場所に辿り着けるように工夫改善されているそうです。
説明の後、2班に分かれて丁寧な説明を受けながら、区役所内部を見学させていただきました。1F窓口フロアでは見やすく多言語表記となった案内表示板や、ピクトサインなどを確認しました。上階のELV前では、吹き抜けで逆光になる位置へのサイン設置の難しさを感じました。また、一部のフロアでは、タイルカーペットのなかに硬く光反射率の高いタイルを帯状に設置することにより、視覚障がい者を目的地まで誘導する工夫が見られました。
説明をお聞きするだけでなく実際の現場を見学することにより、体感的に理解が深められ、とても有意義な勉強会となりました。完成したサイン計画を意見交換や実験に基づきより良いものに改善していくという、行政のUDへの姿勢が素晴らしいと感じました。現在一部のフロアにとどまっている誘導タイル敷設を、他のフロアにも展開していただけると良いな、と期待しております。
(有限会社ワークショップマナ 中島秀美)