2010年4月28日 第39回定例研究会開催報告

第39回研究会の様子.jpg第39回定例研究会開催報告

2010年4月28日(水)18:30〜20:00
井上眼科病院18階会議室
参加者 39名

テーマ「世田谷のパートナーシップによるUDまちづくり」

講師 世田谷区 男鹿芳則氏、アトリエ貘 稲田信之氏


男鹿さん

世田谷区では、ユニバーサルデザイン推進条例を定めていますが、特徴としてはバリアフリーや福祉からユニバーサルデザインへ、情報やサービスについて定めていること、区民参加により意見を反映することなどが挙げられます。現在の世田谷のユニバーサルデザイン実現は、区民の方との活動により築き上げられたものなのだそうです。
1983年に「梅が丘ふれあいのあるまちづくり」というパイロット事業の実施より活動を開始、その後定めた要綱が条例になり今に至っています。区民参加による街づくりは、まず多くの方に知ってもらうためにミニコミ誌やイベントを実施することから始めました。設計する方もユニバーサルデザインの意義や方法を知らなかったので「やさしいまちづくりデザインノート」というものも発行し啓蒙を行いました。市民参加については、役所が用意したテーブルについてもらうだけでなく、実際に提案を行えるようにしていきました。運営については「ファンド」という仕組みを作ったそうです。1996年に「福祉のまちづくり学校」をスタート、これは以降名称を変更し現在でも活動が続いています。ここで行うワークショップが実際の整備につながるという仕組みを作り上げています。

稲田さん

「烏山ネット・わぁ〜く・ショップの活動の記録」について発表いただきました。福祉について学ぶ目的で1997年に世田谷区のまちづくり活動に参加、現在まで活動を続けられているそうです。住民が問題点を指摘する場はありましたが、その改善を実現する仕組みがなかったので、それを実現するアフターフォローする活動を行うようになりました。毎月1回、定期的に会議を実施、住民60名程度、行政30名程度の方が登録され、住民が問題を提起したり、行政側が計画について意見を求めたりする活動が行われています。実際に、植栽を狭めて歩道を確保する、バスを待つスペースが無いので近隣と調整し場所を確保するなど数多くの実績を残されています。

お二人のお話をお聞きし、世田谷区のユニバーサルデザインには住民の意見が取り入れられそれが実現できる仕組みがしっかりと構築されていることが大変よく理解できました。また、このような仕組みが作り上げられていることは大変すばらしく、他の地区においてもこのような取り組みが行われていって欲しいと感じました。

(パワープレイス株式会社 間瀬樹省)