2009年6月24日 第29回定例研究会開催報告

第29回研究会の様子.jpg第29回定例研究会
2009年6月24日(水)18:30〜20:00
井上眼科病院18階会議室
参加者35名

テーマ「視覚障害者の触知の世界 〜触図を通して考える〜」
講師 日本点字図書館 ユニバーサルデザイン推進室 和田勉氏

今回は、視覚障害の方が利用する点字サインや触図などについて、触ることで伝えるための方法や、触知に関するJIS化や研究の動き等について詳しくお話していただきました。
駅や施設を案内する触知図は普段よく見かけますが、視覚障害の方が触ってわかるかというと、困難なものが多いそうです。立方体の透視図が立体印刷された触図を体験させてもらいましたが、触るだけでは何が描かれているのか分かりませんでした。視覚的な表現を用いた図を、安易に触覚的に伝えようとしても困難だということを、体験的に理解することが出来ました。
触図を作る際は、細かな表現をしないこと、図に過度な期待をしないこと、言葉が重要な手掛かりになること等の注意点がありますが、触図によって、効率よく情報が入手できることや、歩行に必要な能力を育てることができる等、大きなメリットがあるというお話でした。
視覚の代行手段として触知分野の研究が進み、点字や触知案内図、包装用品の種別、家電操作部等でJIS化が進んでいます。触知の世界がますます広がっていくように、強く期待しています。

(株式会社クワハタデザインオフィス 桑波田謙)