2009年5月27日 第28回定例研究会開催報告

第28回研究会の様子.jpg第28回定例研究会
2009年5月27日(水)18:30〜20:00
井上眼科病院18階会議室
参加者45名

テーマ「ユニバーサルデザインの考え方に基づくまちつくり」
 講師 首都大学東京 教授 秋山哲男氏

今回は、ユニバーサルデザインの歴史から、現在に至るまでのバリアフリー新法についてと、バリアフリー新法を取り入れた「まちづくり」についての講演でした。
「まちづくり」では、2006年12月20日施行された、「高齢者、障害者の移動等の円滑化の促進に関する法律」バリアフリー新法を主に、交通バリアフリーについて取り組まれたことでした。
道路のバリアフリーでは、歩行空間のネットワークとして駅前周辺が整備されスムーズに移動できるイメージをして、その移動の手段を整備していく。@歩行幅員の確保が出来る歩行空間である。(2m以上)空間を確保するには、電線類の地中化や電柱・ガードレールなどを一直線にする。A歩道の勾配をなくし歩きやすくする。その為には、車道を上げ、民有地を下げる。緑端段差を1pにして縁石の表面勾配を10%にする。また、駅から濡れずにバスに移動できる空間づくりなどを行い「まちづくり」をされているとのことでした。また、誘導ブロックの輝度を上げる工夫や、横断歩道のエスコートゾーン、バス待合の椅子に高さの工夫などされています。
次に、視覚障害者用ブロックの景観評価の結果が発表されていました。@新設を想定した誘導ブロックA劣化した誘導ブロックB弱視配慮型誘導ブロックの3種類を3つの背景で評価したものでした。結果はAの劣化した誘導ブロックは背景性が悪かった。@の新設誘導ブロックは背景性で良かった。Bの弱者配慮型ブロックは視認性も高く背景性もよかった。今回の報告は、背景3つに対しての比較評価だったが、誘導ブロックを設置する場合に背景を考慮して誰にでも利用しやすいものにするには、なかなか難しい問題があると感じます。
 
 バリアフリー新法で、色々な取り組みがされていることがよく分かりました。生活の中にも感じます。しかし、公共の施設などは使い易くなり便利になったと思いますが、「まちづくり」の観点では、まだまだ必要な場所が多くあると感じます。安全面を考えたら、歩行者が使いやすく安全であることをもっと配慮した工夫をもっと取りいれて欲しいと思います。

(井上眼科病院 飯嶋幸子)