第26回定例研究会
2009年3月25日(水)18:30〜20:20
井上眼科病院18階会議室
参加者 28名


1.「院内マップのカラーユニバーサルデザイン検証」
井上眼科病院 千葉マリ 

2. 勉強会「新幹線乗り場における案内サインマニュアルについて」
?澤剛(やなぎさわごう)

今回、「新幹線乗り場における案内サインマニュアルについて」新幹線座席の指定・自由席乗客の行動パターンを分析し、いかに伝達よく案内サインを配信していくかの調査発表でした。

まず、新幹線の情報提供の課題として4つあり、(1)JR東日本管内の新幹線編成の多様性 (2)JR東日本管内の新幹線運用の多様性 (3)JR東日本管内の建築的に規模の大きな駅は改札に辿り着くのが困難 (4)案内サインマニュアルについて 以上の課題点からお客様のニーズとして時間、場所に応じたタイムリーな情報提供が必要である。

研究の進め方としてお客様・駅社員・駅現地調査をされお客様の行動パターンを調べた所、 
1ヶ月に一回以上の利用者(ヘビーユーザー)は全体の4割で自由席を利用し所要時間は10〜20分でスムーズな乗車 
1年に一回以上の利用者(ミドルユーザー)は全体の3割でグリーン席・指定席を利用し所要時間は20〜30分 
3年に一回以上の利用者(ライトユーザー)は全体の3割で指定席を利用し所要時間は50〜75分で迷われる。

現地・駅社員調査では、駅社員が必要性を感じ独自で案内サインを追加した。その中でホーム番線の正確な案内と車両乗車位置の追加案内サインが多かった。視認性・認知度検証とユーザビリティー検証をし、視覚障がい者の方も参加され利用シーンを想定して明るさなどの検証していただいたそうです。

表示スタイルの提案として、文字色の明度差、輝度、コントラスト、文字体の作成もおこなったそうです。調査・検証・東京駅新幹線案内サイン改良計画への提案結果より列車編成案内の開発をされ、液晶バネルを使い、発車時刻、編成、番線、乗車位置、併結内容、現在位置を表示しホームに上がる前に設置されたそうです。 列車編成案内の必要性についてモニター調査をされた所、8割以上の方が便利なので必要と回答いただいたそうです。

次に、試験的に開発した案内板の画面はタッチパネルになっており、希望項目をタッチすると地図が表示されるシステムになっているそうです。地図情報等メンテナンスが課題で、それらのシステム化が進めば便利な案内板となるそうです。

今回のお話しを伺って、私もライトユーザーで新幹線に乗る時は早めに到着し切符と案内板を何度も確認し、ホームに上がる時は番線を必ず確認していることを思い出しました。そして席に着くまでは間違えていないか不安です。当クリニックの患者様も久しぶりに来院されると受付・会計機の使い方を忘れたとおっしゃる方、迷われている方がいらっしゃいます。又、当クリニックでも、お茶の水駅構内(JR・千代田線)から当クリニックの受付がある19階までのアプローチについて患者様調査を行なったり、実際に職員が検証したりしました。 駅から受付、受付から会計、帰りのエレベーターと患者様が安心していただける案内サインやご案内を今まで以上に心がけていきたいと思いました。 (お茶の水・井上眼科クリニック フロア係 森 美紀)

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担当:井上眼科病院内 担当 千葉マリ

私達は診療空間や屋内外の空間のユニバーサルデザインについて学び、研究・調査し、発信する、様々な職種による研究会です